心癒される秋の聖地・高野山を描く|紅葉と祈りの静寂に包まれた水彩画33作目
はじめに:心を鎮める風景としての高野山
和歌山県の山中に佇む高野山(こうやさん)は、弘法大師・空海によって開かれた真言密教の聖地として知られ、世界遺産にも登録されています。
秋になると、山全体が鮮やかな紅葉に包まれ、静謐で幻想的な雰囲気に変わります。
今回紹介する水彩画33作目「高野山」は、2018年秋、初めて訪れた高野山の印象をもとに描いた作品です。バスの車窓から見た一瞬の景色が、強く心に残り、後に作品として形になりました。
水彩画33作目:高野山の紅葉を描く
この作品は、F4サイズで制作。これまでF4作品は21作目で最後と記載していましたが、実際には本作を含めてあと3作品残っていました。改めて訂正いたします。
題材は高野山の奥之院へと向かう参道付近。霧がかかった杉並木の奥に、紅葉が淡く差し込む構図を意識しました。
華やかすぎない自然の色合いが持つ“静かな強さ”を表現するため、蛍光レモンや黄土色、朱色の重ね塗りを試みています。
🎨 お役立ちポイント
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初めて紅葉をテーマに取り入れた作品
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色の試し塗りを繰り返し、短時間で多層の色を重ねる技法
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バランス重視の構図で「静寂」と「彩り」を両立
制作エピソード:バスの窓から見た「一瞬の輝き」
初めての高野山訪問は、2018年9月。観光というより、心を整える旅のような感覚で訪れました。
思いがけず早い紅葉の始まりに出会い、バスの窓越しに見たその光景が今でも記憶に残っています。

紅葉に包まれる高野山は、単なる風景ではなく、時間の流れを忘れさせてくれる空気があります。
「この静けさを絵で残したい」と思い立ち、後に筆をとりました。
色彩の探求:紅葉に込めた“心の温度”
紅葉の表現は、単に赤や橙を塗るだけではありません。光の角度、樹木の重なり、そして山肌の湿り気を表現するには、数種類の色を“呼吸させる”ように重ねます。
今回使った蛍光レモンは、葉の裏から透ける光を感じさせる効果を狙いました。特に奥行きを出すために、彩度を下げたグレーやブルーを背景に敷くことで、紅葉の発色を一層際立たせています。
自己満足で終わらない風景画の魅力
単純な構図のようでいて、見る人の心に“静けさ”が残る作品にしたい。
そのために意識したのは、筆跡の呼吸感です。筆圧を強めすぎず、水分量を多めに保ちながら、柔らかいタッチで樹々の奥行きを出しています。
この絵を描きながら感じたのは、「風景画は描くほどに心が整っていく」ということ。
F10で描いた41作目でも、この高野山のモチーフを再び取り上げました。それほどまでに、この場所の静寂は印象的でした。
高野山を知る:旅人のための参考情報
高野山は、単なる観光地ではなく、今も息づく祈りの場所です。
これから訪れる方のために、YouTubeで人気の高野山紹介動画を3本ご紹介します。
1️⃣ 高野山の基礎知識(歴史じっくり紀行)
📺 視聴はこちら
→ 高野山の開創から弘法大師の教えまで、わかりやすくまとめた内容。初心者にもおすすめです。
2️⃣ 高野山観光おすすめスポット完全攻略
📺 視聴はこちら
→ 奥之院~金剛峯寺~壇上伽藍を1日で巡るルートを詳しく紹介。日帰りでも満足できる内容です。
3️⃣ 生きている天空の聖地・高野山
📺 視聴はこちら
→ 僧侶の営みや職人の技が支える高野山の“今”を映し出すドキュメンタリー。心に残る一本です。
現地マップ:高野山奥之院
終わりに:癒しの風景を描くということ
この高野山の作品を描き終えたとき、心の中に一つの言葉が浮かびました。
それは「描くことは祈ること」。
筆を動かす時間は、まるで写経のように心を整える時間。
見た人が少しでも“静けさ”を感じてくれたなら、この作品は意味を持つと思っています。
次回公開予定は、作品34:熊野那智大社 参道。
こちらも聖地の風景をテーマに、心に響く作品としてお届けします。
更に興味がある方は下記の🔗リンク内で紹介した竹田恒泰チャンネル2 YouTubeも面白いですよー
【竹田学校】歴史・平安時代編⑤~最澄と空海~|竹田恒泰チャンネル2 一般Youtube 22分
📹最澄と空海の歴史解説|竹田恒泰チャンネル(YouTube)
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