由志園 日本庭園II(白砂の庭)を描く水彩画|松と石庭の美(作品55)
水彩画55作目|由志園 日本庭園IIを描く
今回ご紹介する作品は、水彩画シリーズ 55作目となる作品です。
サイズは F10(530×455mm) です。
題材は、島根県松江市・大根島にある日本庭園
由志園。
前回ご紹介した作品53に続く「パートII」となる作品です。
今回は、牡丹園から続く庭園の中でも、
特に印象的だった松の木を中心とした景観を描いています。
当日は天候にも恵まれ、
庭園全体がやわらかい光に包まれていました。
整えられた庭園の中に立つ一本の松の存在感が非常に強く、
「この構図は絵にしたい」と感じたことが、この作品制作のきっかけです。

由志園とは|大根島に広がる日本庭園
由志園は、島根県松江市の大根島にある日本庭園です。
約1万坪の敷地を持つ広大な庭園で、
池を中心に構成された 池泉回遊式庭園 となっています。
庭園内には四季折々の植物が植えられており、
- 春:牡丹
- 夏:深い緑
- 秋:紅葉
- 冬:雪景色
と、一年を通して異なる美しさを楽しむことができます。
特に牡丹は全国的にも有名で、
水面に花を浮かべる「池泉牡丹」は圧巻の景観です。
現地で感じた庭園の印象
松江市内からバスで訪れた由志園は、
到着した瞬間から静かな空気に包まれていました。
庭園内は非常に丁寧に整備されており、
どこを見ても完成された景色が広がっています。
今回の作品で印象的だったのは、
堂々とした松の木の存在感です。
松は日本庭園において象徴的な存在であり、
景観の軸を作る重要な役割を持っています。
この松があることで、庭園全体に安定感と奥行きが生まれていました。
水彩画55作目|構図のポイント
今回の作品では、以下の構図を意識しています。
前景
柵と地面の余白を配置
→ 視線の入口を作る
中景
白砂(小石)と石組み
→ 枯山水的な空間構成
主役
曲線を描く松の木
→ 視線を上へ誘導
この構図により、
「手前 → 中央 → 奥」へと自然に視線が流れる構成
になっています。
白砂の庭は、水を使わずに流れや広がりを表現する日本庭園の特徴的な技法であり、いわゆる枯山水に通じる表現です。
今回の作品でも、この白砂の広がりによって庭園全体の静けさと奥行きを表現しています。

日本庭園と水彩画の共通点
日本庭園は「自然を再現する」のではなく、
自然を理想的に再構成する芸術です。
そのため、
- 石の配置
- 木の位置
- 白砂の広がり
すべてが計算されています。
これは絵画の構図と非常に近い考え方です。
由志園の庭園は、まさに「生きた絵画」であり、
水彩画の題材として非常に優れています。
色彩表現について
今回の作品では、派手な色は使わず、
- 緑の濃淡
- 石の質感
- 白砂の静けさ
を重視しました。
透明水彩ではなく、
やや重ね塗りを意識した表現により、
落ち着いた空気感を出しています。
参考動画(由志園)
由志園の雰囲気がよく分かる映像です。

アクセス(由志園)
所在地:島根県松江市八束町波入1260-2
松江市内からバスでアクセス可能
約25分程度
大根島は湖に囲まれた独特の地形で、
移動中の景色も楽しめるエリアです。
由志園は、島根県松江市の 大根島(だいこんじま) にある日本庭園です。
松江市中心部からはバスや車で訪れることができ、観光スポットとしても人気があります。
松江市内からはやや距離がありますが、宍道湖や中海の景色を楽しみながら向かうことができるため、旅の途中の景色も魅力の一つです。
特に春の牡丹の時期には多くの観光客が訪れ、日本庭園と花の美しい景観を楽しむことができます。
公共交通機関(バス)で行く
一番スタンダードな方法です。松江駅、または境港駅から「松江境港シャトルバス」を利用するのが便利です。
| 出発地 | 利用バス | 所要時間 | 備考 |
| JR松江駅 | 松江境港シャトルバス | 約25分 | 第4のりばから乗車 |
| JR境港駅 | 松江境港シャトルバス | 約15分 | 境港観光とセットで便利 |
| 米子鬼太郎空港 | シャトルバス(松江行) | 約20分 | 「由志園入口」で下車 |
水彩画としての魅力
由志園の庭園は、
- 構図が完成されている
- 空間のバランスが良い
- 視線誘導が自然
という特徴があります。
描けば描くほど、
庭園設計の精密さを実感します。
今回の作品では、
松の存在感と庭園の静けさを最も重視しました。
まとめ
島根県松江市の由志園は、
四季の美しさと日本庭園の完成度が融合した場所です。
特に今回描いたような松を中心とした景観は、
日本庭園の魅力を象徴する風景の一つです。
静かな時間の中で、
心が落ち着くような景色を感じることができる場所です。
次回公開
作品56:由志園 日本庭園III
シリーズ最終章となる予定です。
どうぞお楽しみに。
下記は前回アップした水彩画のリンクとなります
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