水彩画38作目:福岡城本丸址からの桜の風景 — 2019年4月7日の春景色をF4で描く
水彩画38作目:福岡城本丸址からの満開の桜 — 2019年4月7日、春の記憶をF4に閉じ込めて
水彩画の制作を始めてから、「季節の風景」をテーマに描き続けてきました。今回ご紹介する 水彩画38作目「福岡城本丸址からの風景」 は、2019年4月7日、ちょうど満開の桜が見頃を迎えた福岡城本丸址をモチーフにした作品です。
実はこの場所、偶然にも Makuro11.comで2025年11月18日に公開した水彩画123作目 とほぼ同じポイントになります。
そのため、本記事では 観光情報・歴史解説・YouTube紹介はMakuro11.comの123作目と同一構成 にしています。二つの記事を行き来することで、季節による風景の違いや、桜・石垣・都市景観の魅力をより深く楽しめる内容となるよう意識しています。
桜を描くのは今回が2作目で、13作目の「大宮公園の桜」に続く挑戦です。
桜は“形が不定形”“色の階層が多い”“白とピンクの境界が繊細”と、水彩画においては特に難しいモチーフのひとつ。濃く塗りすぎると取り返しがつかないため、今回は 明度と水分量の調整 を最も慎重に進めました。

制作背景 — 観光ピークの春、本丸址へ登る長い列
2019年の春は、今振り返ると独特の雰囲気でした。
コロナ禍前の「普通の花見シーズン」で、人出も多く、本丸址に向かう階段は長い行列に。立ち止まりながら、少しずつ坂をのぼり、見晴らしの良い本丸址へ到着したときの爽快感は忘れられません。
桜の木々の間から見える博多の街並みと、舞鶴公園の緑、そして石垣の重厚な存在感。
福岡城跡が持つ「歴史 × 都市 × 季節」の共演が一気に目の前に広がる瞬間です。
この時の景色の一部を切り取り、F4サイズの中でできる限り丁寧に表現しました。
表現上のポイント —“光の透け感”と“風景の調和”
空の表現
空は淡い青に加え、わずかなグラデーションを残すことで、春の柔らかな光を感じさせています。紙の白を活かしながら、透明感を重視して描かれており、桜や風景全体を包み込む背景となっています。
桜の描き方
桜は花びらの形を細かく描き込むのではなく、にじみや重なりを活かして「空気感」を表現しています。淡いピンクの広がりに、中間色の花びらを重ね、さらに花芯を点描で示すことで、柔らかさとリズムが生まれています。
石垣のトーン
石垣は重厚さを持ちながらも、桜より濃くならないよう抑えた色調で描かれています。これにより、主役である桜が春の光の中で際立ち、風景全体が調和するよう工夫されています。
現地観光案内(Makuro11.comと同一内容)
水彩画の制作にあたり、現地の歴史・構造・季節の表情を知るために、福岡城に関するYouTube動画も参考にしています。
観光案内としても役立つので、ここで3本紹介します。
【福岡城を知る YouTube 3選】
【最大の謎】福岡城に天守閣はあったのか?
2024/12/10公開
歴史考察が深く、天守閣の有無に関する“福岡城最大の謎”を分かりやすく解説。
🔗 https://www.youtube.com/watch?v=kgQP8SvvGUQ
【百名城】福岡城の見どころ紹介(約5.3万回再生)
城跡の地形・構造が理解しやすく、画を描く際の構図研究にも最適。
🔗 https://www.youtube.com/watch?v=mh7qKbFJ968
福岡城の歴史と謎を探る(2025年公開・最新)
最新の調査情報と歴史考察を交えた内容で、より深い理解が得られます。
🔗 https://www.youtube.com/watch?v=I8ikzsW1y_Y
「歴史 × 都市 × 季節」が交差する春の絶景
福岡城は、季節によってまったく違う表情を見せます。
特に 3月末〜4月上旬の桜の季節 は、
石垣の重厚さと、舞鶴公園の穏やかさ、そして都市の風景がひとつに溶け合う唯一の瞬間。
桜が満開となり、吹き抜ける春風で花びらが舞う様子は、福岡城本丸址ならではの特別な景観です。
今回の水彩画38作目は、
その“特別な一日”を自分の目と心で感じたまま描いた、思い入れのある作品となりました。
関連リンク
(※Makuro11.comの123作目と統一構成)
【水彩画123作目】福岡城本丸址の満開桜と石垣を描く|天守台調査(2025年)と福岡タワーを望む春景色・F10作品の制作記録 – 松藏七代 癒しの情報
次回予告:作品39「福岡城本丸址からの風景II」
次回は、同じ本丸址から見下ろす別アングルの風景を描いた作品を公開予定です。
視点が変わると、同じ場所でもまったく違う表情が現れます。
ぜひ楽しみにお待ちください。
下記は前回アップした37作目”銀座4丁目風景”を描いた水彩画のリンクとなります。
🔗銀座4丁目交差点を描く水彩画|変わらぬ東京の街並みに息づく情景と想い【水彩画37作目】 – 松藏七代 生活お役立ち部屋&趣味の部屋
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【2025年10月】福岡花めぐり散歩記|護国神社・舞鶴公園・大濠公園で出会う初秋の彩りと睡蓮の風景 – 松藏七代 癒しの情報

